下手糞な声優をどう楽しむか?

http://guideline.livedoor.biz/archives/51066578.html


下手糞な声優(ここでは棒)に対して文句を言う人が多いようだが,たぶんそうやって文句を言う人はアニメをそれほど見ない人か,最近声優に興味を持ち始めた程度の人ではなかろうか?
ある程度アニメを見てくると,下手糞な声優は下手糞な声優なりの楽しみ方があることを知るし,むしろソツなくイライラしない程度の無個性なアニメ声を出す声優の方が問題があるなぁ…と感じるようになるものである.
(「最近の若い声優は皆,所謂”アニメ声”を出す(出せる)」という悩みも同業者から出ている)


ここからは下手糞声優の楽しみ方を紹介する.

成長を楽しむ

上記のエントリでも出ているが,新谷良子名塚佳織花澤香菜は本当に下手糞声優だった.
ギャラクシーエンジェル」1期の最初の新谷良子(2001)とか「だぁ!だぁ!だぁ!」の名塚佳織(2000)とか「ゼーガペイン」の花澤香菜(2006)とかひどいものだった.
RED GARDEN」の新谷良子とか「true tears」の名塚佳織とか「ブラスレイター」「To LOVEる -とらぶる-」「狂乱家族日記」の花澤香菜からは想像もつかないほどに下手糞だった.


彼女たちは今突き上げられている「ソウルイーター」の小見川千明と比べても,擁護しきれないぐらい*1下手糞だったんだよ!信じられないだろうけど!


そんな彼女たち,新谷良子ギャラクシーエンジェルの最中にめきめきと成長したし,名塚佳織交響詩篇エウレカセブンでひっくり返るぐらい成長してた(これは「だぁ!だぁ!だぁ!」で名塚佳織の相手役だった,三瓶由布子の成長を含めて驚いた)し,花澤香菜は「狂乱家族日記」でスタッフクレジットを疑ったぐらい上手くなった.
この成長っぷりを追体験(共有)できるだけでも涙できる.(もちろん成長せずに消えていった声優たちもたくさんいるんだけど,その夢半ばで散っていった友の無念を背負って,今も彼女たちは頑張っているんだ!)

酷さのキワミを楽しむ

例えば,ぴちぴちピッチ」とか「レモン エンジェル プロジェクト」とかは,あれが下手に上手い声優が演じていたら全然面白くないアニメだったろう
あれは,商業主義丸出しで,クリエイターの魂なんて微塵も感じられない,ただの安い,出来の悪いアニメで,声優もグラビアとかタレントとタイアップして,しかも救えないほどド下手糞……という酷さをを楽しむアニメだったから楽しめた.
(正直キャベツとかより辛いよ?作画+シナリオに加えて,声優も救えないんだから…キャベツは生天目仁美とかいるしさ!)

タイアップでも時々すげぇ才能が発掘されることがある

「タレントとかグラビアアイドルをタイアップで声優に起用するな!下手だから!」という話を良く聞くが,「獣王星」の堂本光一(主人公で起用)は素晴らしかったよ?
本業の声優さんより上手かったと思っている.

このとき,声優だから上手いってわけでもないよな?と思ったりもした.そもそも,アイドル声優とか歌手なのか声優なのかよくわからん活動をしている奴とか,声優として「上手いのか?」と聞かれたら微妙な声優いっぱいいるじゃないか…と.


また,俳優という職の中に声優という仕事があった時代から,声優が独立し,さらに,アイドルとか歌手といったジャンルに侵略していったのだから(彼らの仕事を奪った),可逆反応(彼らが声優の仕事を奪いに来ること)は当然あるだろうとも思う.
タイアップを嫌う人はアイドル声優とか歌手なのか声優なのかわからん奴も等しく嫌うべきだろう.そういう硬派な声優ファンならタイアップを嫌ってもいいとは思う

*1:いいすぎかな?w