最近のアニメに感じる欠乏感の理由

今期は,近年稀に見る豊作なはずなのに,何故か知らないが欠乏感がある.その理由を考えてみた.

ニコニコでアニメが見れなくなった

最近久しぶりにプリキュア5 GO!GO!をニコニコで見たのだけれど,日曜の朝に一人で見るより,ずいぶんと楽しかった.
ニコニコにアップロードされるアニメがことごとく消されるようになってから,ニコニコでアニメを探したり,見ようと積極的にしてこなかったのだけれど,コメントを書いたり,見たり,弾幕や提供に参加しながら見るアニメは予想以上に面白かった.


ニコニコでアニメが結構見れたときは,弾幕とかコメント欄で喧嘩してる奴とか,何でも無いところに付けられる「ええええええええ」とか「wwwwwww」といったコメントに面白さを感じることはなかったけれど
何だかんだ言って,あの変な空気というか,共有体験というか,一体感は楽しかったんだなと痛感した


当時は,『あまり面白くないアニメにコメント付けて,面白さに下駄を履かせてる』程度の認識だったし,アニメが見れなくなったときも,「昔に戻るだけなんだから,まぁそんなに悲観することも無いだろう」と思っていたけれど……


カイバとか二十面相の娘とかヴァンパイア騎士とかを,ニコニコで見れたら,また違った面白さが味わえるんだろうなぁ,とか頭の片隅で考えてしまっている.

酷いアニメがなくなった

D.C.II S.S.To LOVEるかのこん狂乱家族日記……
本来,「だめ〜」な作品になりそうなものが,総じて酷くない.今期ひどいのはペンギン娘ぐらいじゃないか*1
濫作だった2006年のアニメで言ったら,マジカノあまえないでよっ!!喝!!落語天女おゆいLEMON ANGEL PROJECTラブゲッCHU〜ミラクル声優白書〜錬金3級 まじかる?ぽか〜ん砂沙美☆魔法少女クラブ……みたいな,見ているときに奥歯が痛くなるぐらい歯を食いしばらなければいけないアニメが少ないように感じる.
あの辺の「誰がこんなアニメのDVD買うんだよ!!」と思わせるアニメが少ない
今期はどれも,「まぁこーゆーの好きな人は買うんじゃない?」というレベル(?)に達しているアニメばかりのように感じる.


いや,いいアニメが量産されるってのはいいことなんだろうけど,落差というか相対距離みたいなものが無いと有り難味が薄れてしまうものであるなぁとか思ってる.
あと,シスプリのアニメで体験した「頭が溶かされていくような,脳髄が腐っていくような感覚を楽しむ」という危険な遊びが出来ないのは,それはそれで悲しい.
(あの,「アニメ好きならどんなアニメでも見なければいけない」という心理を逆手に取り,「お前はどこまでついてこれる?」と製作者サイドに試されているような感覚がするアニメが…)

中心となるアイドル声優がいない

今,堀江・田村・水樹に続く超大物アイドル声優がいない感じがする.
ちょっと昔で言えば,丹下や宮村や国府田とか.


口惜しいが平野以外はどれも粒が小さい…というか数が多くて,分散しちゃってて,メインストリームが存在しない感じ.
この状況に私が欠乏感を覚えているかどうかは解らないのだけれど(特別寂しいとか思ってないし),今までに無いちょっと変な状況ではあると思う.

*1:S.Aもかな?