絶対安全剃刀 「玄関」

松苗あけみと高野文子 ―”普通”の少女マンガにおけるセクシャリティーの転回点としての80年代―
今週は松苗あけみの『僕は天使に嘘をつかない』と高野文子の『絶対安全剃刀』に収録されている「玄関」についての講義。

『僕は天使に嘘をつかない』は探したけど見つからなかったので,『絶対安全剃刀』のほうだけに反応してみる.

絵柄

話ごとに絵柄やタッチを変える、アイデンティティーの故意的な喪失。


絵が上手いってのはいいよね.こんな器用なことできねーww

回想

回想中の更なる回想をコマの欠けや絵のタッチで表す。


これが欠けによる回想の表現.右上のコマとか左下のコマの微妙な欠け(印刷ミスじゃね?)の部分.

このトーンの使い方とか主線の飛ばし方とかテラカッコヨス

肉感性

終盤えみこが涙をぬぐうシーンの腕の肉感性。
母親とえみこが相似となっているシーン。
幼女から少女の「玄関」にえみこがいる(身体的にもえみこが少女を受け入れる)。


このシーンか……このシーンにそんな意味があるとはww

この辺りで,肉付きのいいえみこと,ガリガリなしょうこが対比されているのはわかるのだけれど…
それにしても可愛い絵柄だ.