「小中学生には携帯電話を持たせない」持たせたくない

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20080517-OYT8T00459.htm
政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾長)は17日午前、都内で会合を開き、携帯電話の有害情報から小中学生を守る対策について討議し、今月末にまとめる報告書に、小中学生には「教育的な観点から携帯電話を持たせない」との項目を明記することを決めた。

なるほど…で,これに対するネット側の反応はこんな感じ.

しかしハサミや包丁、ライターなどとは異なり、別に携帯電話自体に危険性が内包されているわけではありません。問題なのは、携帯電話を危険なものにしてしまう存在――危険情報の提供者がいるからです。
「大人に携帯電話を持たせるな」:シロクマ日報:オルタナティブ・ブログ

こういう規制に子供の権利や可能性ウンヌンで反対する人は、「小中学生も自動車免許とれるようにするべきだ!」って考えるのだろうか。個人的にはそういうレベルでの規制だと思ってたので、無問題だった。
ビギナーに対するフェイルセーフやパーミッションコントロールは、普通に必要だと思う。能力や適正のある人間は、勝手に使ってジェイルブレイクするだろうから、まずリテラシー底辺の安全を確保すべきじゃないかな。
小学生に携帯電話を持たせるな | fladdict

ふむふむ.
私は,別に禁止すると喚いているわけでなし,メッセージとして発信するぐらい,いいじゃないか?と思ってる.
こーゆーメッセージはよく出されるわけで,昔教育改革国民会議なる組織が

バーチャル・リアリティは悪であるということをハッキリと言う
1.子どもへの方策

なんてことを言っていたしね.


それに今回の話は,「携帯電話の有害情報から小中学生を守る」ために携帯電話を持たせないようにしようって話だけど,授業中に携帯でメールしてたり,テレビ見てたり,動画みたり,ネットサーフィンしてる子供もいるんだろうし,教育側が「いろいろな機能を持った携帯を,子供たちに持たせたくない」と思うのは結構自然ではないか?

日本は自由だと思う

ついでに,「子供たちから自由を奪うな」とか「教育を放棄するな」とか「情報統制だ!中国だ!」とか言いたくなる気持ちもわからんでもないが

ヨーロッパやアメリカなどでは,子供にお金というパワーを不用意に与えるようなことはしない.所有者が大人だろうが子供だろうが,同じ効果をもつお金というパワーを無分別に子供に与えるのは,まるで子供に銃を与えるようなもの.つまり「銃というのは,引き金を引きさえすれば,大人でも子供でも同じ殺傷能力を持つ.同じく,お金も誰が使おうが同じ価値を持つ」からです.
ヨーロッパやアメリカでは子供は,お小遣いをもらえない.欲しいものはプレゼントしてもらうしかなく,つまり大人が同意したもの=よい子向けの商品しか買ってもらえない.
「オタクはすでに死んでいる」 岡田斗司夫

なんて話を聞くと,日本の子供はもうちょっと縛られてもいいのではないか?とも思えてくる.
我々にとって当たり前の自由でも,海外の人にとっては「えっ!?そんなことも許されてるの?」ってことが結構あるわけで.


今の少年誌は,セクシャルな方向にかなりフリキレちゃってるけれど,「北斗の拳」だとか「デビルマン」だとか「覚悟のススメ」だとか,あんなものを少年誌に載せてヘラヘラしてるような国は他にないし
別に携帯ぐらい取り上げられたって,日本の子供は,どこの国と比べたって『自由』だと思うよ.いろいろと