「こっくりさん」から「ぼく地球(たま)」「新興宗教」「多重人格」まで

また今週の少女メディア研究(六回目)@魔王 - きゅーぶろぐに突っ込みを入れつつ.

こっくりさんとは何か

(中略)
下田に停泊していたアメリカ船の乗員が行っていたテーブルターニングから派生したと言う説が有力。
当時は西洋風のテーブルや椅子がなかったため竹を用いた台座を使う等、日本風にアレンジはされた。
(中略)
「こっくり=狐狗狸」と当て字→動物霊を降ろしていると解釈。
(中略)
こういった設定付けがなされることで、「こっくりさん=恐怖」のイメージが完成。
また時代が進むにつれ、テーブルターニング方式→杯に油→10円玉、と装置自体も簡略化

へぇ.そうなんだ.

’73年オカルトブーム・・・超能力(ユリ・ゲラー)、予言(ノストラダムス)、エクソシスト(映画)等
(中略)

「うしろの百太郎」つのだじろう

(中略)

「狐狗狸さんの秘密」中岡俊哉著

こっくりさんの体験談(実例)、やりかた、歴史、心霊科学的検証を収録。
マイナスイメージの話が多い。
行政機関も採用=ダウジングこっくりさんじゃなくね?
男っぽい売り文句

最初は少女だけじゃなくて男も巻き込んだ形で流行ったのか?
所謂超能力少年やUFO少年なんかが大量発生した時期かな.

二次こっくりさんブーム=89年
表紙の変化(かわいい)
女っぽい売り文句→小中学生女子をターゲット?
(中略)
「精神世界」ブーム(アメリカ西海岸発祥)
既存の宗教などにとらわれない→チャネラー宇宙からのメッセージを受け取る)、地球規模から宇宙へとスケールが変化。
こっくりさん(霊界)の暗いイメージがなくなる。
日渡早紀ぼくの地球を守って」から始まる前世ブーム。
「この物語はフィクションです」という但し書きが必要なくらいに加熱。

「精神世界」ブームとかシラネェww
ここでようやく「ぼく地球(たま)」が出てくるわけですね.あの悪名高い…

ぼくの地球を守って - Wikipedia
1987年から1994年にかけて「花とゆめ」で連載
(中略)
これは作品に心酔した読者が、登場人物が前世の仲間を捜し出すのに使うオカルト雑誌「BOO」のパロディ元と思われる学研発行の雑誌「ムー」誌上などに「**という言葉にご記憶のある方、ご連絡を」「○○の末裔の方、△△部隊に所属し××戦争に参加した(以下同文)」などと類似の投稿を行い、自分の前世を探し求めるなどしたもので、「マヤ」など一部の雑誌は廃刊にまで追い込まれた。

こーやってみると,結構時間をかけて女性だけのモノにしていった感じ.つーかこの頃の女性は徹底的に信じ込むことが出来たんだな〜(今もかも知れないけど)
例えば,

ぼくの地球を守って - Wikipedia
一連の社会現象は当時の新興宗教ブームとも連動するもの

ってあるけど

新興宗教ブームを支えている、いわゆる信者たちの七・八割は女性
http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E8%88%88%E5%AE%97%E6%95%99%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%A8%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%88-%E3%81%9B%E3%81%A4%E3%81%93/dp/4794802676

のようだし,1992年には多重人格ブームなるものが来るわけなんだけど

解離性同一性障害 - Wikipedia
1992年 - ICD-10においても多重人格が取り上げられる。Minds of Billy Milliganの邦訳24人のビリー・ミリガンが出版され、日本でも再度多重人格が話題になる

?女性に多い、?交代人格の数が多い(男で平均9人、女15人)である。多重人格が増えた要因としては、?心の傷への関心、?虐待への気付き、?情報があった。
(中略)
日本で多重人格が話題になったのは、ダニエル・キースの『24人のビリー・ミリガン』 (92翻訳)であるが、その前段として同じ作者の『アルジャーノンに花束を』があった。アメリカではSF扱いであったが、日本ではユーミンなど有名人がセンチメンタルな次元で評価し、「これは私のことだ」と読み替えてしまった。今の自分は本当の姿ではなく、本当の自分はどこか別の世界にいる、本当の私をみつけたいけれどもどうしていいのかわからないという「私探し」の萌芽があった。
http://www.jinsei-iroiro.net/www_member/rensai/shinsho/shinshoa062.html

って感じだし……


この頃の女性は本当にすごいな.