漫画史を語る(3):あずまきよひこ

あずまんが大王 (1) あずまんが大王 (1)
あずま きよひこ (2000/02)
メディアワークス

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もともとはパイオニア系列のOVAなどでイラストやパロディマンガを描いており、知る人ぞ知る漫画家であったが、1999年からコミック電撃大王に連載の4コマ漫画『あずまんが大王』が全国的な人気を博し、一躍有名作家となった。『あずまんが大王』終了後も、同誌の看板作品として『よつばと!』を連載、こちらもその優れた日常描写などにより高い評価を得ている。『あずまんが大王』、『よつばと!』は共に日本のメディア芸術100選に選出され、『よつばと!』で第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した。(あずまきよひこ - Wikipedia

あずまきよひこは第2次四コマブーム(90年代後半)の立役者。
今存在する”萌え系四コマ漫画”(まんがタイムきらら等)は、ほぼ全て、あずまきよひこの『あずまんが大王』のフォロワー(追従者)だと考えてよい。
あずまんが大王の成功なくして、このジャンルは成立していない。

これは「いしいひさいち」の登場を期に4コマ漫画が一斉に登場した状況と似ている。
いしかわじゅん曰く「死滅しつつあった四コマを救ったが、救わなくてもいい4コマまで救ってしまった」というほど四コマが世にあふれ出した。

この萌え系四コマも、全盛期ほどの勢いはなく、淘汰されてきてはいるが、未だに創刊され続けている。

参考

「萌え4コマ」歴史・現状・展望