漫画史を語る(4):黒田硫黄

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黒田 硫黄 (2001/11/30)
小学館

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黒田硫黄について語られる時には、ダイナミックなストーリー展開やマンガの構成力やリズム、絵の魅力などが評価されるのが常である。『茄子』での自転車競走の描写は宮崎駿も絶賛している。
筆を用いた絵に対する抵抗感や、連載をもつ雑誌の対象年齢層が高いことなどから一般的にはあまり認知されていないが、一部では絶大な支持を受けており、後世の漫画家(投稿者)への影響は計り知れない。(黒田硫黄 - Wikipedia

黒田硫黄文化庁芸術祭マンガ部門で同著者の『セクシー ボイス アンド ロボ』(小学館)が大賞を受賞した。
現在ドラマも放送されている。
2003年には映画『茄子 アンダルシアの夏』(監督:高坂希太郎)が公開されるなどして、現在評価は鰻上りだろう。

しかし、この人を語るのは難しい。
随所で天才と評されているが、今現在漫画界に与えた影響はわからない。
後に評価されるであろう目は多数内包していると思うし、フォロワーも現れると思うが、今はまだ、ハッキリとした明文化がなされていない。

ある種の人種(漫画マニア)を捕まえる資質を持っている。そういった人種に好まれるのは、夏目房ノ介曰く「難解だから」なのだそうだ。