漫画史を語る(1):白土三平

忍者武芸帳―影丸伝 (7) 忍者武芸帳―影丸伝 (7)
白土 三平 (1993/12)
小学館

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プロフィール
劇画家:白土 三平(しらとさんぺい)
本名:岡本 登(おかもと のぼる)
誕生日:1932年(昭和7年)2月15日(現年齢 75歳)
デビュー:1957年8月(25歳/作品 「こがらし剣士」)
代表作:「カムイ伝」「カムイ外伝」「忍者武芸帳」「サスケ」「赤目」 
漫画作品数:約150
最新作品:「カムイ伝第二部」(1988年〜2000年)
現在:「カムイ伝第三部」を構想執筆中(発表時期未定)
白土三平ファンサイト

1959年に描かれた『忍者武芸帳 影丸伝』は唯物史観に裏付けられた作品ということで、当時の学生、知識人に大きな影響を与え、「漫画評論」を生む一因となった。(白土三平 - Wikipedia)
教科書に載ったことがあるほど、インテリに受け入れられた漫画家である。

カムイ伝では自然描写を完成させ(動物のリアリティ)、白土忍法と呼ばれる一連の忍法モノで、運動描写を完成させた(一コマで同じキャラクターを複数描く等)。
白土忍法は「魔球漫画」などでお馴染みの”科学的(っぽい)な解説”が入る。漫画に説得力を持たせるための、図入りの解説が入りだしたのは、この人からという説がある。
月姫』等で有名な奈須きのこは白土忍法の正統な継承者である。

あのアニメ監督、宮崎駿白土三平の影響下にある。(宮崎駿は絵的には手塚+白土で説明できる)
今の漫画システムを支えているプロダクションシステムを早くから取り入れている。(名称:赤目プロダクション)