今期の面白いアニメを紹介する:『ぼくらの』

鬼頭莫宏の傑作漫画のアニメなのですが、この先の展開を知っている者にとってはたまりません。
ここ数年で一番面白かった漫画のアニメ化なわけだから見逃せませんね。
あまり作品を見る目が無い人は「作品性がすごい!」とか「設定がよく出来ている」とか言い出しそうですが(グロや暗黒面(ダークな部分)や病んでいるキャラが沢山出てくるので、そういうのに当てられる人が…)
純粋にエンターテイメントとして面白がるべきだし評価するべき作品であると私は思います。

本田千鶴

私は本田千鶴というキャラが好きです。というより、この作品はこのキャラがすべてだと言っていい。
この作品の世界観、状況の中で生み出すことが可能なキャラクターの”頂点”だと思っている。
他のキャラクターは別に『ぼくらの』の世界観以外でも存在しうるが、本田千鶴はこの世界以外では作り出せなかった人物像だと考えるからである。
このキャラクターをほかの作品の中に登場させてみても、ただの違和感としてしか映らなかったり、説得力なんかも持つことはできないだろう。

フィクション上でこれだけ魅力的なキャラクターを生み出せた鬼頭莫宏の才能は最大限に評価するべきである。
アニメでは千鶴ストーリはまだ始まっていないが、大いに期待しているところである。

アニメーター

結構有名な原画マンがいる。
特にOPアニメーションは必見だと思う。
松本憲生田辺修夏目真悟なんかも参加しています。
夕焼けを走っているシーンは大平晋也っぽいんだが、スタッフロールを見る限り参加していない。誰が描いたのかわかる人いませんか?

マメ知識

この作品はジョージ秋山の『ザ・ムーン』に鬼頭莫宏がオマージュを捧げるために作った作品である。
ジョージ秋山は、かつて少年マガジンで、飢餓から人肉を食べ、我が子までをも食べようとする女を描き(『アシュラ』)問題になったこともある作家。