星井美希、四条貴音、我那覇響と961プロの関係について 〜響へ愛を込めて〜

何故アイマスSPやよいシナリオは素晴らしいのか 〜響へ愛を込めて〜 - WebLab.otaのつづき
現在、あずさ、やよい、真、春香、伊織、雪歩、亜美・真美のストーリープロデュースをやった。
残すは、千早と律子のみ。
(以下、ネタバレあり)

やっぱりやよいvs響シナリオが一番面白い

前回の記事を書いた段階では、ワンダリングスターをやってなかったんだけど、うん。
まぁ、四条貴音は面白くないな。

我那覇響(やよいのストーリープロデュース)の方が断然面白い。

では、何故星井美希四条貴音シナリオが面白くなくて、我那覇響シナリオだけが面白いのか?
前回の記事で私は

765プロの方針(プロデューサーやファンや家族や仲間に支えられながらトップアイドルになる)と961プロの方針(王者は孤独でなければならない)の対立構図の中に、うまく響とやよいが配置されていて、いい感じ。
(中略)
パーフェクトサンのやよいvs響シナリオは、その辺の対立が非常に美しい。

と書いたが、これについて具体的に説明していきたい。

961プロとの関係

星井美希四条貴音我那覇響はみな961プロというプロダクションに所属している。
その961プロ765プロ(主人公のプロダクション)とさまざまな点で対立している。
資金潤沢なプロダクションと貧乏プロダクション。アイドルの成長を中心に考えるプロダクションと貪欲に勝利だけを求めるプロダクション。トップアイドルをプロデューサーと二人三脚で目指すプロダクションとアイドルが一人でトップアイドルを目指すプロダクション…
そういった対立構図に、彼女たちは否が応でも巻き込まれていくことになる。


この対立構図の中で彼女たちがどういった立ち位置になるのかを整理するとこうなる。

何故961プロに所属しているのか?

まぁこの辺は、三人ともそんなに違いがあるわけではない。

961プロに所属する必要性はあるのか?765プロ(の方針)ではいけない理由があるのか?
  • 星井美希
    • プロデューサー(主人公)にプロデュースして貰いたいと思っているから、本当は765プロに所属すべきだし、したいと思っている。
  • 四条貴音
    • 別に必要性もなければ理由もない。
    • ただ、もともと優しい教育を受けてこなかったこともあって、孤独にある程度慣れている。
  • 我那覇響
    • 「トップアイドルになる」ために家族を捨てて、孤独を選んだ響は、「トップアイドルになるためには孤独でなければならない」という教えの961プロに所属する必要性もあったし、必然性もある。
    • 響が「プロデューサーやファンや家族や仲間に支えられながらトップアイドルになる」という方針の765プロに所属すると、「トップアイドルになるために家族を捨てた自分」を肯定できなくなってしまう。

この辺から美希の立ち位置が微妙になってくる。
美希はどんどん961プロ765プロの対立とはズレていって、個人的な感情レベルであずさや千早と対立することになる(プロデューサーの取り合いだとか、アイドルになることに真剣でないとかそーいったもの)。

何故黒井社長の言うことを素直に聞くのか?
  • 星井美希
    • 美希が素直だから
  • 四条貴音
    • 恩があるから
    • (貴音は、口では黒井社長の言うことを聞いているが、黒井社長の言うことが間違っていることに気づいているし、黒井社長が嫌なやつであることも解った上で付き合っている)
  • 我那覇響
    • 建前:恩があるから
    • 本音:黒井社長の言うことが間違っていることは薄々気づいている。しかし、それを認めてしまうと、「トップアイドルになるために家族を捨てた自分」を肯定できない。そのために無理やり黒井社長の言うことを信じ込もうとしている。
      • 響は資質的に孤独に耐えられるタイプではなく、「トップアイドルになるために家族を捨てた自分」に罪の意識も感じているし、初めて経験する強烈な孤独に潰されそうにもなっている。しかし、夢を簡単に諦めてしまえるほど器用でもない。そのために、孤独を肯定しなければならない。
      • それでも、寂しいから動物をいっぱい飼って寂しさを紛らわしている。


こんな感じ。
765プロ961プロの対立にもっとも巻き込まれ、悩み苦しむのは響だ。そんな彼女が最後に出す答えだからこそ納得でき、感動できるのだと私は思う。