『オタクはすでに死んでいる』に関する言説まとめ

いかん……『オタクはすでに死んでいる』は発売日に買ってあるけど読んでない.内容は,たぶん結構前から岡田氏の言っていた「オタク・イズ・デッド」なんだろう?またかよ…と思っていたのと,リアルが忙しかったためだ.
まさか,ネット界隈で,こんなに盛り上がるとは全然思ってなくて,かなり置いて行かれている感じww
とりあえず,ネットの反応をまとめてみる.(本の方は,明日読んでみる)

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1121885.html
きっかけは最近のオタクの若者に抱く違和感だという。
「新製品の発売を待つだけで楽に快楽を得ようとし、自分の好きなジャンルから少しでも外れると関心がない。消費するばかりの存在。かつてオタクが共有した価値観は失われたのです」
(中略)
最近は提供者側(クリエータ側)オタよりも消費するだけのオタが圧倒的だもんな
(中略)
娯楽を享受してるだけで何でそこまで言われなきゃいかんの
(中略)
今のオタク路線から岡田のオタク論はズレてきてるな
最近のオタクは何も考えてない、アニメばかり見てる生きてるけど空気みたいな奴
ばかりだからなあ
(中略)
岡田は消費するだけでなく、見せる側を成長させるような見る目と批評をできる観客たれ
それこそオタクだ、みたいなこと語りたいんだろうけど、そんなこと言われてもな

なんか2chの雰囲気は,自分たちよりも下に,ニコ厨的なオタクのあり方を見てしまっているためか(岡田氏が昔のオタクの下に,現在のオタクを見ているのと同様),岡田氏の考え方を微妙に理解している.しかし,説教されている対象に,自分たちも加味されているせいで,「そんなに怒らなくても…」とナヨナヨしているように見える.

内容理解

今回,問題視されている『オタクはすでに死んでいる』について,下記のエントリが一番冷静で,岡田氏の言いたいことを捉えているのではないかな?

「オタクはすでに死んでいる」/岡田斗司夫
彼は、オタクと現代日本の状況を重ねあわせながら、オタクという民族は消滅せざるをえない運命にある、そしてすでに消滅してしまったのだ、という分析をしている。そのあたりは納得して読めたし、なるほどとおもった。
(中略)
かつてのオタクはまさに、文化的なアイデンティティを外壁を作って守って全員が維持していた。みんな勉強熱心だった。SFファンなら、SF小説を千冊読んでようやく一人前。そうしてそれぞれが厳しい鍛錬を積み、SF道を邁進していく。だからこそ、連帯感や誇らしさがでる。民族としての絆が生まれる。くわえて世間の冷たい目もあった。変態よばわりされ、たくさんのオタク批判にさらされながら、じっと耐えてきたという歴史もある。そんなつらい道を共に歩む者どうしに、絆が生まれないはずがない。お互い、がんばろうじゃないか。彼らは被差別の対象であり、また内部では求道的な側面もあった。だからこそオタクはひとつの民族たりえた。
(中略)
きっと、こうした変化について岡田が書くと、イコール「今のオタクは腰抜けでだめだ」という意味に取られてしまうのではないかとおもう。むしろ彼がいいたいのは、かつて世間から冷たい目で見られつつ、世捨て人みたいな気持ちで趣味に没頭し、仲間どうし切磋琢磨していたオタクという集団は、世間からもあるていど認知され、差別されることもなくなり、のんびり生きていけるようになった。よかったよかった。となれば、もう相互扶助だって必要ないし、後は自由にたのしむだけになる。わざわざ外壁を作ってまで存続させる意義がなくなってしまった。だから解散だね、ということである。

もう2年前の話だ

『オタクは既に死んでいる』への周回遅れの反応こそが「オタクの死」の証明かも: 私立歯車高校
内容はほとんど2年前にイベント&同人誌で語られた「オタク イズデッド」そのまんま
(中略)
そして我が身を振り返ってみると、コミケで「オタク イズデッド」に対する反論アンサー本を出したときのように「オタクにだってまだ望みがある」的な反発心は、すでに薄れてしまっているかも。

国を作ってくれた人物の裏切り行為に対する憤り

http://xn--owt429bnip.net/2008/05/otaking.php
でも、読後に考えが変わった。オタク業界から逃げるだけならまだしも、井戸に毒を投げ、民家を焼くような焦土作戦。国土をメタメタにした上での逃亡、それがこの本から受けた印象でした。対外的な影響力があるだけに性質が悪い。
http://xn--owt429bnip.net/2008/05/otaking2.php
オタクは死んだ!今からオタクの歴史を総括する!俺こそがオタクの生みの親の1人だ!親として悲しいけど、みんな頑張ろうね!葬式を出すのは辛いけど、僕は「大人」だから、この辛い役割を黙って引き受けるよ!世界に誇る日本のオタク文化論、ここに完結!あ、明日からオタク語り禁止ね、もう結論出ちゃったし!オタクは滅んだし!そもそも、君たち、オタクのこと良く分かってないみたいだし!
 …こんな終わり方、認めて良いんですか?

オタク・イズ・デッドは岡田の悲鳴だと考える

ライトオタク層バッシング? - 酔拳の王 だんげの方
第一世代の論客は自分が生きやすいように活動をしてきた。第三世代でそれが達成されたら、今度は第四世代が年上を敬わなくなった。 「オタクはこうあるべき」と自分のライフスタイルに文句つけられて嬉しい人はいない。自分が望んだ場所を作り上げたのに、そこで自分が必要とされなかったとき発せられたのが「オタクイズデッド」の言葉なのだろう。 「もっと俺を尊敬しろ・もっと俺の話を聞け」という言葉に聞こえてくる。

岡田斗司夫東方不敗

http://d.hatena.ne.jp/kagami/20080509#p1
岡田斗司夫さんが自らの豊富なオタ知識を持って、それ(豊富な果てなき深き知識)に
よって「客観的な交流」が可能になると位置付け、若いオタクを「好きしかない」として
断罪するのは、東方不敗が人類を抹殺しようとするのと根幹は何も変わらないと思う。
岡田斗司夫さんの勝手な価値判断で、「知識を持たぬ愚か者」として若者を断罪しているだけ。
その無自覚な行為こそが、傲慢な愚かさ以外の何物でもないのだと、私は思います。

オタクは文化ではない

オタ気質 - novtan別館
オタクを文化として捉えようとして見事に失敗している様を表わしているように見える。オタクは文化かというとそうではないと思う。ジャンルが出来て、マニアがいて、一般人がいて、空間が出来る。その空間の個人的搾取がオタクではないのか。搾取というと不穏当だな。享受くらい。

オタクの定義

私が岡田斗司夫氏の「オタクはすでに死んでいる 」に腹が立たない理由 - 空気を読まない中杜カズサ
岡田氏が言う「オタク」と、私の考える「オタク」が言葉は同じでも、それが指しているものは違うものと思うからです。

その他

http://d.hatena.ne.jp/kossetsu/20080507/p1
そもそもこの発言に反発している人間なんて、みんな岡田さんの成功に妬んでいるですよ!

岡田さんはオタクの地位向上を目指して著作活動やテレビ出演で積極的に活動していました。海外からのオタク文化への注目も相まって、ついにはこんな人たちまでオタクと名乗れるほどオタク文化は市民権を得ました。



http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51290041.html


Thirのノート
思考錯誤 - FC2 BLOG パスワード認証