「JAM Project in ニコニコ動画」

「JAM Project in ニコニコ動画」コメントムービー(2) - ニコニコ動画
これはどーゆー経緯でこんな企画が立ち上がったんでしょうか…JAM Projectさんの方から「やってみようか」的なノリのうまれたものなのか,それとも企業がタイアップを仕掛けてきたのか?
まぁどちらにしても,この企画が成功したとすれば,今までニコニコ動画に対して消極的だった人々も真剣にニコニコ動画を使ったビジネスを考えるかもしれないし,ニコニコ動画を新しいメディアとして使おうと考える企業が出てくるかもしれない.
ネットを使った新たなビジネスチャンスやサービスを本格的に模索しはじめてくれるかもしれない.

何はともあれ,うれしい企画である.

新しいもの好きなオタク業界

本来オタク業界は新しいものが好きである.
円谷英二は世界で二台しか無かったオプチカルプリンターを買っているし,日本で初めてシンセサイザーの機械を買ったのはアニソン業界の人だったりもした.


わたしはこのブログで,アニメ業界・オタク業界は,いち早くWeb2.0とかロングテールといったネットの新しい現象を積極的に導入したビジネスモデルを導入してもらいたいと訴えてきた.
アメリカではJoostだとかセカンドライフといった新しいメディアが登場し,企業も積極的にそれらを使ってゆこうとしているのに,何故日本ではmixiを使った面白い試みや,ニコニコ動画を戦略的に使ってゆこうといった動きがないのかと憤りさえ感じていたけれど,ようやっと流れが変わってきたのかな?…そんな気がしなくもない.
(そしてやはりこの新しいメディア(ニコニコ動画)に一番乗りしてきたのは,オタク業界だった.)


実は最近うれしいニュースが続いていて,本当に風向きが変わりつつあるのかも知れないなぁと…裏切られるのが怖くて信じきれていないけれど,そんな感じがする.

BitTorrentに角川が出資。2008年には角川がP2P動画配信に参入
従来までのコンテンツ配信システムについて「クライアント・サーバー型は著作権管理に有益だが配信コストが負担になり、ユーザーが増えるほどトラフィックの負荷がかかる」と指摘。また、P2Pによるファイル交換システムも「無制御で匿名ユーザーが増大し、著作権管理の面で問題がある」とした上で、「BitTorrentP2Pでありながら著作権管理が可能なハイブリッドソリューション」と自信を示した。
(中略)
「低価格かつ高速のコンテンツ配信サービス」
(中略)
海賊版について福田氏は「作成する人がいる一方で、コンテンツホルダーがユーザーニーズを満足できず、欲しい人までコンテンツを届けていないという現状もある」と指摘。「適正な価格で購入できるなら違法なサービスは使わない、という意見のユーザーも多い」と続け、「エンタメ業界はファンあってのもの。コンテンツプロバイダーはファンをきちんともてなしながらコンテンツを供給していく必要がある」
(中略)
東京ネットムービーフェスティバルの実証実験では(中略)640×480ピクセル、10Mbpsビットレートの映像を無料で配信
(中略)
10月から11月には正式サイトをオープンし、HD以上の高画質配信、H.264に対応したFlash Player 9.1向け配信、大容量映像のP2Pストリーミング配信などを予定している

…以前私はハイブリッドP2Pを使ったアニメビジネスを考えてみる - WebLab.otaという記事を書いたことがある.いや,こんなに早く実現するとは…w



http://www.cho-animelo.com/contents/jam/