オープンソース現象といわずにどういえばいいのか?
ニコニコ動画は仮想世界における原宿ホコ天なのだろう:ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦:オルタナティブ・ブログからニコニコ動画で行われているオープンソース現象 組曲『ニコニコ動画』 - WebLab.otaの記事にトラックバックをもらった.(ITmediaからトラックバックをもらえたことは素直にうれしいw)
まぁ,この記事は,ニコニコ動画で行われている一連の創作活動のあり方は,(オープンソース現象ではなく)一昔前の原宿ホコ天なのではないか?という考察だ.
私は思う.
- ニコニコ動画というネット上での創作活動…
- 時間的制約や空間的制約は一切なく,その気になれば世界中のどこからでも,いつでも創作活動に参加できる場
- 作品や手法を一瞬で世界中の人々と共有できる場
- リアルでは考えられないほどの疾走感を感じる場
- そうした熱気をリアルではありえないほどの数の人間で共有できる場
これを原宿ホコ天とするのは如何なものであろうか.
多少辛口で指摘してしまえば,ネット上で今起こっている革命(ビジネスモデルの破壊,メディアの破壊,価値観の再構成など)を旧態依然としたパラダイムで理解しようとすることがそもそもナンセンスだと言っていい.*1
茂木健一郎なんかは,ネットの登場を”言語”以来だと称するほどの大革命だと位置づけているほどだ*2.
確かに,オープンソースという言葉を使うには,ライセンスとかフリーといった考え方がすっぽり抜け落ちてはいるが,私の暴力的な理解を使えば,そんなものはオープンソースの本質ではない.
ライセンスとか著作権といったものは,革命前と革命後の世界を結ぶために用意された妥協点でしかないと私は思っているからである.