ウシロシンジ研究 おとボク,カンパネラ,おまもりひまり,俺つば
乙女はお姉さまに恋してる,祝福のカンパネラ,おまもりひまり,俺たちに翼はないなどの監督で知られるウシロシンジについて,癖とか特徴みたいなものをまとめる.
ウシロシンジコンテ回を注意して見ると面白い点とかを紹介する.
(下で紹介する画面は大体ウシロシンジコンテ回)
画面分割
まず,ウシロシンジと言えば,画面分割.
とか
とか
といったふうにいろんなタイプの画面分割を多様してきたりする.
この画面分割好きという観点でみると
この辺もモニター使った画面分割の亜種であることが分かる.
シーンの切り替え時の工夫
画面分割の変形と言えばいいのか,シーンの切り替えの時にちょっとした工夫を加えている.
この工夫もお気に入りみたいで
時計の針に合わせて切り替わったり
こんな感じで乱用している.
漫画っぽいカット
おとボクの下段,漫画のコマ割りっぽい絵作りは好きらしく
アメコミ調の影とか書き文字とか,フキダシ型のワイプとか
漫画の縦長,横長のコマを使った視覚効果をアニメに応用したようなカットを書いたりしていたりする.
ありえない背景
ウシロシンジの書いたコンテにはありえない,不思議な背景が登場したりもする.
例えば,
この祝福のカンパネラの監督ウシロシンジは,結構背景で演技させたり,リアルでないレイアウトをとる人です.
例えば,Canvas2の22話(絵コンテ演出ウシロシンジ)では,こんな演出をしている.
うん.人物を右から撮っても,左から撮っても,前,後ろから撮っても背景が壁.
まぁ病院の中庭らしいので,こーゆー構造の建物なのかも知れないけど,演出的な意味としては,エリスが口にする「お兄ちゃんから卒業した」という言葉は嘘であり,ずっと同じところにいるし,逃げれないという暗喩であったりする.
祝福のカンパネラの背景をアニメ演出的に考える - WebLab.ota
とか
もう一つ,「広さ」というキーワードから,監督ウシロシンジを見てみる.
彼はよく分からないけれど,やたらと広さにこだわっている.
広いレイアウト,広い廊下,広い部屋……
(左が普通の広さ,右は広すぎる.乙女はお姉さまに恋してる11話コンテ,12話コンテ演出 ウシロシンジ回)
たぶん寂しさとか距離感とかを出そうとしている.
違和感よりも広さから生み出される心象みたいなのを優先している演出家.それがウシロシンジ.
祝福のカンパネラの背景をアニメ演出的に考える - WebLab.ota
こんなの.
俺つばからだと
こんな感じに,異様に圧迫感のある天井とか
普通公園の隅とか端のほうにある長椅子が真ん中の方にあったり…
(にゃんこい!)
普通,こんな感じの位置にないといけないと思うんだよね.
俺つばのはどーみても,端には無いんだよね.