エンドレスエイトに対してどういった態度を取るか問題

とりあえず,エンドレスエイトに対する3つの態度についてつらつらと書く.

つまんない

「待ちに待った二期なのに,同じ話を何回も続けて飽きるわ!」とか「早く消失やれよ!」とか「変に原作改変しようとするなよ,オナニーなら他でやれ!」とか
っといった理由で,最終的に「つまらん」という態度を取る.

とりあえず面白がってみる

これは,「ここまで繰り返すからには,何かあるに違いない!」という”当たり”がついている状態なので,とりあえず考察でもしてみるか…って態度のことを指す.
こんだけ実験的(?)なことやってるから,いろんなところに意味だったり,ネタだったりが仕込んであるわけで,それなりに考察して楽しいはず.

エンドレスエイトにおけるループ描写の特異性 - BLUE ON BLUE(XPD SIDE)跡地
すなわち演出的差異に目を向けざるを得なくなる。結果として「エンドレスエイト」は、ある限られた状況におけるさまざまな演出手法の展覧会として見ることができる、ということだ。
(中略)
実際「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品でなければ、このような実験的手法はそもそも許されなかったのではないか
(中略)
あえて挑戦したスタッフの気概あるいは勘違いの結果、非常に珍しいものを見ることができたことは、それなりに評価しておきたいと思う。

とか

http://d.hatena.ne.jp/tatsu2/20090711/1247249279
ループ構造に伏線を入れるならループの中に、活動内容の意図を隠すなら羅列の中に。エンドレスエイトは2話以降ずっと武本さんの脚本ですが、上手いというかやってくれるというか。メタ構造のヒントは、初めから提示してありましたと言わんばかりだ。これが冒頭で書いた数字、日付の構造・同期演出として繋がるのならば。


エンドレスエイト」、面白いじゃない。SF的な感覚にちょっとゾクゾクする、と言わざるを得ない。

この辺に代表されるような態度.
(この姿勢は拗らせ過ぎると,「神アニメ!」とか「このアニメの凄さがわからないのか」とか言い出す感じになる)

それでもやっぱりつまらん

これは,「確かに,考察して見えてくる部分がありそうだし,面白そうだけど,『つまらない』でいいや」という態度.
理由は,「実験的だからとにかくよし!」って結論になるのが気持ち悪いし,「実験的である」ことと「面白いアニメである」ことが背反するものじゃないという考えから着てる.
もちろん,目の前に食材が切り分けられ,調味料の分量も量った状態で並べられていて,「さぁ調理してみて」って言われているようで癪だってのもある気がする.


要するに,そらかけとかシムーンとかエヴァとかは,「普通に見ても面白い.考察するともっと面白い」んだけど,エンドレスエイトは,「考察しないと面白くない」ということ.
そして,ハルヒに愛が無い人は,別に考察してまで「エンドレスエイトを楽しもう」ってモチベーションがないということ.