陵辱表現の中の陵辱エロゲはデコイであるという戯言

今までの「レイプするゲーム→影響されてレイプするようになる」というロジックでなら,エロゲを批判の対象とするのは,わからんでもない.
ゲーム脳とかゲームのせいではないだろうけど,練習道具程度にはなっているかもしれない(ゲームが忌み嫌われる理由) - WebLab.otaなんかで書いたこととか)
しかし,

実際に性犯罪が増えるか減るかは(あまり)問題じゃないんだってば - Chambre Resonnante
平たく言うと、女性への偏見→女性を性的なモノとして扱う描写→女性への偏見→……というデススパイラルが懸念の対象である。この悪循環のプロセスで、女性に対する性的暴力が軽んじられたり、ないことにされたりするのが恐ろしいのだ。これは、「レイプするゲーム→影響されてレイプするようになる」などという素朴思考では決してない。

って話でエロゲを規制しようとする理由がよーわからん.


陵辱表現に業が深い・浅いなる程度があるとするなら,エロゲの陵辱なんて浅すぎるというかヌルいと思うわけだ(特にレイプレイなんて).
(ときどき「おっ!これはなかなか…」って思うものが出てきたりするけど)
この業の深さが女性への偏見の尺度となるのなら,エロゲなんて,ネットの画像掲示板なんかと比べたら問題にならない程度に健全だとも思うわけである.
デススパイラルを懸念しているのに,そんな後方の表現(エロゲ)を規制したって仕方がないだろう(言ってしまえばスパイラルの端っこの端っこみたいなところ規制したってなぁ〜って話).


今回,「陵辱表現は規制すべき!」だから「陵辱ゲームを規制すべき!」みたいに言っちゃってるやつがいるとすれば,陵辱表現のことを何も知らない奴であると,私は認識する.
そいつは,脳姦,死姦,抜歯フェラ,リョナ,だるま,腐敗(蛆虫付き),眼姦なんて言葉を聞いたことがないかも知れないし,それらが人気(?)ジャンルとして陵辱表現の世界に存在していることを知らないだろう.


そいつは,簡単に墜ちそうなエロゲ規制なんかに手を出して,それなりの満足感を得たかもしれない*1
けれど,いつかエロゲがデコイであることに気づき,現実を直視しなければならないときが来るだろう.

*1:この満足感のために規制されるエロゲは災難でしかない.