伝説のエロ漫画 「ふにく倶楽部」を買った

先日,「久米田マンガ会議」第二部 雑談編 - たまごまごごはんなんかでも話題に上ってた伝説.レジェンドを手に入れました.

うん.


表紙に騙されてはいけません.
これは「究極の愛 ネクロマンティンクHアンソロジー」なので相当にイカレテいます.
著者リストを見てもその狂いっぷりがわかると思います.

町野変丸速水憂海志崎月魚百済内剣,佐川一政ダーティ松本内山亜紀,北原武志,小金井武蔵

変態揃い.
特に佐川一政はどうなのよ.

1977年にフランスに留学、パリ第3大学に在籍していたが、その最中の1981年6月11日、佐川は同大学のオランダ人女性留学生(当時25歳)を銃で殺害し、彼女の遺体と性交渉後、その肉を貪った(パリ人肉事件)
佐川一政 - Wikipedia

……

中身

収録されている作品をストーリーの概略と共にちょっと紹介

  • 町野変丸
    • 死体とゆみこちゃん
      • 死姦プレイを楽しむ少女の話
  • 速水憂海
    • 魅惑の食卓
  • 志崎月魚
    • 霧の樹の下
      • 幼女死姦
  • ダーティ松本
    • 漂う
      • 海に捨てられた少女の死体が,いろんな浜辺に打ち上げられてはいろんな男に犯される話
  • 北原武志
    • DOOL
      • 省略
  • 内山亜紀
    • 白雪姫代
      • 省略
  • 小金井武蔵
    • もうすぐだからね
      • 一か月前に自殺した自分の彼女の腐乱死体と逃避行する話
  • 佐川一政
    • この男,凶悪につき!!〜パリ人肉食事件〜
      • 省略

うげぇぇええ…
概略書くだけで気持ちわりぃ……

感想

やっぱり佐川一政の漫画が一番印象に残る.

ふとももが食べたい(中略)筋肉もまっすぐについていてとても切り取りやすい
(中略)
次はオッパイだ やわらかすぎてなかなか切れない!やっと切り取って…裏をみると…皮下脂肪ばっかり
がっかりこれは喰えんぞ!

彼が初めて人を食った時の体験が描かれているんだけれど,リアル…と言っていいのかしらんが,生生しくてキモイ.



内容とは別にコマ割りとかもちょっと気になった.基本的に1ページ4コマ(上段に2コマ,下段に2コマ)で割ってるんだけど,ときどき一ページ丸々つかったり,視線誘導のために画面を割ってたりして「あれ?結構上手くね?(絵はへたくそだけど)」っと思わせるところがちょいちょいある(編集者とかがアドバイスでもしたのかな?素人にしてはうますぎると思うんだけど).
物語の前半のコマは時間をちゃんと分節していたのだけれど,後半,主人公が食人に夢中になってるところでは,ひとつのコマでいろんな時間がいっぺんに描かれてる.この辺も主人公の心理(興奮している様子)をうまく表現できちゃってる
また,絵は基本的になぐり書きみたいな乱雑なものなんだけど,皮のしたにある脂肪を徹底して描いてる.この拘りはちょっと変.


あと,みんな気が付くところだけど,部屋に置いてある「くまの人形の目線」やコマの余ってる部分に目が何回も描かれている.
「コマの余ってる部分に描かれている目」は後半(主人公が食人に夢中になるところ)によく登場してる.神の目なのか,被害女性の目なのか自分の目なのかよくわからないけど.

カバーを取ると…


こんな感じ