テレパシー少女 蘭

再び「テレパシー少女 蘭」について書く.

古臭さ

お話はともかく、一番気になったのは随所に見られる演出の古臭さ。「テレパシー少女」というモチーフに始まり、2匹のお供*1、テレパシー発動時のヘンな光、もう「20年前のアニメかよ!」と心の中で突っ込んでしまいました。
テレパシー少女 蘭 第01話「蘭、テレパシー! 〜ねらわれた街〜」 - エネルギー吸収と発散

まぁその通りなのですが

このシーンで,「キラリン♪」って効果音入れる辺り自覚してると思います(爆笑したけどね

SF教育的側面

「能力にまだ気づいていない」,「自分にだけ聞こえる謎の声」,「勘の鋭さ」……ユリ・ゲラーブーム再来かっ!!

このテレビの砂嵐を見つめる姿とかすげー懐かしい.(超能力少年・少女が増えないかなぁ〜)


超能力の教育的にも良い教材だと思う.既にテレパシーとサイコキネシスが出てきているし,たぶん,サイコメトリー,予知(プレコグ)ぐらいまでは普通に出てくるだろう.

この辺から,念力…Psychokinesis(PK)の細かい分類まで紹介する気は無いようだけれど(生体PKとかマクロPKとか…)

教育的側面

「言いたいことがあるなら口で言いなさいよ!」(蘭)

 は深い。翠はテレパスで人間が心の中でいかに醜いことを考えてるのかを知っている。表面的に口に出す言葉なんて綺麗事もいいところだと知っているから口を閉ざして念で会話してきてるんですが、蘭はそれでもあえて口に出して喋れと言うという。ラストのビンタも、明らかに暴力をふるった!とかのネガティブ表現じゃなくて、異能ゆえに誰にも触れて貰えず一人になった翠に蘭が触れてくれたっていうポジティブ描写。
テレパシー少女蘭/感想/第01話「蘭、テレパシー!〜ねらわれた街〜」:The Girlls Fiction Fan Blog(GFFB)-少女創作ファンブログ-

何を考えてるのか解らない最近の子供.屈折した形でしかSOSを発信できない最近の子供.ウチに秘めている禍々しい念.
完璧に猫を被っているから大人たちには解らないが,同じ悩み(異能)を抱えているモノ同士のみでなら理解しあえる.理解して欲しい切実な想い.


いいねぇ〜

シオンノーレ

☆大原桃子先生とシオンノーレ
いかにもキャラ説明っぽい会話は別として、シオンノーレって?、これも伏線なの??
テレパシー少女蘭1話感想: 猫がシッポふる日まで

やっぱり気になりましたか….
私は直感的に,「何か良いにおい.香水かな?」「シオンノーレっていうのよ」…というやり取りと,”香水+超能力”で「ときをかける少女」の”ラベンダーの香り”を思い出した.(シオンノーレがラベンダーの意味だったら確信を持ったけど)
ってことはこの先生はタイムリープ…時間遡行能力者!!??っと思った(未来から来たとかかっこよすぎだぜww)けど,シオンノーレというのは「風と木の詩」に出てくる香水の名前なんだそうです.

http://homepage2.nifty.com/keikotanfann/maga3.htm(引用者注:改行をいくつか編集しています)
何度も読みなおすうちに、ジルベールとオーギュストが身につけていいるという、香水、「シオンノーレ」が気になって、気になって仕方がなくなった。物語の中では強いキンモクセイの香りだと出てくる。
(中略)
これから「風と木の詩」をお読みになるみなさんへ。
現在、シオンmーレという、魅惑的な名前の香水は存在しません。

……何を意味してるんだろうか?意味してないわけがない.どう考えてもなんかあるだろう.

今後の展開

・・・で、原作が小学生向けの児童文学で、出版された時期も古いから、
お話しの設定や内容が古いってのは、仕方ないんだけど・・・。
Babylon Revisited (γ) テレパシー少女 蘭

 筒井康隆の『家族八景』の如く、心読み能力がメインなのかと思いきや、ラストでは念動力まで発動してのサイキックバトルに発展したのが面白かった。これは、普通にラスボスとバトルしたりできる路線にも持っていける作品です。
テレパシー少女蘭/感想/第01話「蘭、テレパシー!〜ねらわれた街〜」:The Girlls Fiction Fan Blog(GFFB)-少女創作ファンブログ-

児童文学,ジュブナイルだからどうなるだろうなぁ〜とか思ってたけど

天候を操作できるぐらいインフレするので,地球の次の支配者をめぐっての大バトル可能です.AKIRA的なバトルまで行けます.行こうと思えばww
でも,上で書いた「教育的側面」もテーマ的にあるし,少年漫画的畳み込み方は流石に無いな…と思う.

留衣くんに関する考察

怒りに震え、暴走気味の蘭を止めたのが留衣だった。
超能力を無効化しちゃった感じだけど。。。 無効化のアリスでも持ってますか?(笑)
燃えろ!!Amazon(2008-06-21)

☆ルイには隠し事できないね
伏線の答え、でもその鋭さと言うかう深さはルイの方が勘がいいのかも。
テレパシー少女蘭1話感想: 猫がシッポふる日まで

留衣くんねぇ〜ちょっと早熟すぎるよなぁ〜精神的に.発言も意味深だし,蘭の超能力に対するフォローの入れ方(筆箱を拾ったり,「自分にだけ聞こえる不思議な声」の不安への対応だったり)が上手すぎる.
こいつ……知ってんじゃね?超能力のこと


さらに超能力持ってるとしたら,予知系かヒーリング系か…かな?とか

総括

いや〜1話だけなのに,いろいろ考えることのできる良いアニメだと思うよ?

おまけ

蘭のお母さんが「ホラー作家」で今度書く小説が「人気コメディアンたこ焼きたっくんが次々に解決する怪事件……」ってのは,『工藤新一の父親が世界に名を轟かす推理作家』と似たような位置なんだろうなぁ〜
やっぱ,この話って,探偵モノになるのかしら?