アニメの中のスポーツ少女は何処へいったのか?

先日なつきクライシスを見ていて
「悩みや苦しみをスポーツで昇華するの!」「スポーツって最高っ!!」
っていう非常に健康的な,鬱陶しいぐらいに健康的な台詞をバンバン吐く女の子って居なくなったな〜とか思った.

なつきクライシス

1994年

「この前の決着をつけてやるぅ!」「やるかぁー!」「こんにゃろー!!」

「たぁっ!!!」

バトルアスリーテス 大運動会

1997年

プリンセスナイン 如月女子高野球部

1998年


努力を愛し,自分に妥協を許さず,悩みなんて体を動かしていれば自然と吹っ飛ぶ,健康的な心身で,泥まみれ汗まみれになっても,その太陽のような笑顔を絶やさない.
そんな女の子って少なくともアニメの世界からは消えてしまったのではないか?(前のプリキュアには居たけれど)

失われてしまった理由

オタクの好みが変わった

オタクの好みが変わったというか,オタクに好まれる部分だけが肥大化した結果(異常なまでに主人公に愛情を注ぐオンナ.ツンデレ.セクシャルに特化した体・顔・服装・髪などなど*1),天真爛漫で純粋かつ『健康的』な女の子が生きてゆけない世界になってしまったのではないか.
また,こんなに健康的な女性とは,自分自身との相対距離が在り過ぎて,思い入れることができないのではないか.
(復讐のために剣を持って戦う少女や,大金持ちだが引きこもりである少女の方が,自分たちにより近い存在として感じてしまっているのでは?とか)

スポコンが理解できない

世代的に今のオタクはスポコンが理解できないのではないか.
(といっても上のアニメも既にスポコンがパロディ化してしまっているけれど)
また,今や,海外の市場も視野に入れて,作品を作らなければならず,海外で人気の出ないスポコンの要素は排除したいのではないか.

*1:オタクの欲望を歓喜するために特化させすぎた