少女メディア研究を勝手に想像してみる
横浜国立大学教養科目電子シラバス 少女メディア研究
【授業のねらい・目的】
少女メディア(マンガ、小説、テレビ、映画、ファッション、歴史、社会、身体、セクシュアリティ、等々)を様々な分野から多角的に検証する。
【授業概要】
1 オリエンテーション:キュリー夫人かバービー人形か 清田友則
2 欧米の「少女マンガ」 ジャクリーヌ・ベルント
3 少女マンガとアジアの王子様――冬のソナタ現象に関連して 大城房美
4 成長が課題だった時代――青年マンガから少女マンガへ 小野康男
5 松苗あけみと高野文子 大里俊晴
6 少女メディアとしての「こっくりさん」 一柳廣孝
7 BL小説(やおい小説)を読み解く 永久保陽子
8 フィギュアと身体性 高橋和子
9 少女漫画と同性愛―萩尾望都と山岸涼子― 宮崎かすみ
10 少女マンガと<男装の少女> 押山美知子
11 少女マンガの源流としての高橋真琴〜コマ割りの変化と瞳の表現をめぐって 藤本由香里
12 少女マンガの少年マンガへの影響 ヤマダトモコ
13 まとめ:「萌え」について ベルント・清田・他
14 最終試験
これに対して
普通にいい点取れそうだな
(中略)
こんなんで単位もらえるとか羨ましすぎる・・・
(中略)
ヲタの顔を見てみたい、とか思って開設しただけだろw
(中略)
女の子向けの漫画とかアニメって
萌えとは何の関係も無いと思うんだけど・・・
(中略)
まんがとかやって単位取れるのはほんとに楽だと思う
(中略)
こんなんで単位とれるあたり文系って
あれだよなって思ったら教養科目かよw
(中略)
余裕で優取れそうだな
(中略)
こんなくだらん講義に金払わないといけないとかおかしいだろww
ちょwwwウチの大学の授業wwww:VIPPERな俺跡地
という反応が……ひでぇwwww
こんなの本気でやられたら難しすぎてついていけないぞ?
講義内容を想像してみる
フェミニズム
バービー人形ってのは所謂フェミの人たちの象徴的な存在だという話を聞いたことがある.キュリー夫人も当然フェミニズムの文脈で理解することができる.
「彼女は料理し、掃除し、ノーベル賞をとった」という新聞の見出しで報道されるように、世界的な科学研究のみならず女らしい仕事での有能さが強調されるのである。
(中略)
(例えばフランス科学アカデミーは1911年、キュリー夫人の入会を拒否したが、彼女は翌年に2度目のノーベル賞を受賞している。同アカデミーは1979年になってはじめて女性の正会員を認めた。)
アサートNO.290-4【書評】『フェミニズムと科学/技術』
少女マンガと男性漫画のキャッチボール…そして萌え
- 4 成長が課題だった時代――青年マンガから少女マンガへ
- 12 少女マンガの少年マンガへの影響
- 13 まとめ:「萌え」について
この3つの話は繋がっている…と思われる.簡単に書けば,男性漫画(劇画)から影響を受けて少女マンガが発展した経緯(1960年代後半〜1970年代),その功績が再び男性漫画に返ってきて全盛を迎えたこと(ラブコメ),そして,この延長線上に「萌え」を見る…そんな流れかな?大塚が指摘するような文脈
作品全体が主人公の少女の内面世界として描かれている点で,これは吾妻の描くロリコンまんがが二四年組以降の少女まんがの強い影響下にあることによるものである.
「おたく」の精神史 一九八〇年代論 大塚英志
を語るのかもしれない.