エロゲンガーの絵はみんなヘボいよ その4

はてな

岡田氏の言うところの,「素人”に”わかりやすい,絵に描いたような絵のうまさ」というやつだと思います.

じゃあ上手いんじゃないですか(笑)岡田氏公認で!(笑)。

引用した岡田氏の言葉の意味は,「素人”に”わかりやすく,素人”には”うまく見える絵だけれど,本当は大して上手くない絵」ってことです.
その時に使われた絵(課長 島耕作より)がこれです.

左より右の方がすごく綺麗に,細かく描写されているけれど,どちらも画力で見たら大して違いがない(完成度は違うけど).

で、素人に分かりにくいものを作ってありがたがりたいのであればハイアートの世界に行けばいいんですよ。くだらない高尚趣味だとは思いますが、別に誰も貴方を止めません。どこかの美大にでも入って研究すればどうですか?
なんでエロゲーの原画にそんなものを求めているのかがまず分かりません。

(なんでエロゲーの原画の絵としての昇華を求めないのかがまず分かりません)
そうやって記号的で商業主義的でポストモダンな教育が行き届いた世界に籠ることを別に誰も止めません.
けれど,エロゲーも文化(?)としてもう少し幅があったっていいとは思っています.

>toward-end氏
逆に言うと、そういう売れ線を狙ったり真似したりすることはできますが、その中で人気が出る人というのは、ほんの一握りです。
普通は、それを分けるものを才能と呼び、また、人気が出る人をヘボとは呼びません。

商業的に成功することを大衆文化的な部分で評価することも必要だと思いますが,”絵のうまさ”とは別の尺度だと思います.
たまたま「売れている」という現象にある人たちや,マーケティングによって人気が出た作品の絵を,考えなしに,才能と呼び,「絵のうまい人」とはき違えるのは間違っています.(つーか,この指摘こそ,なぜヘボい原画家までセットで評価されるのか? - 有象無象で問題視されているものなのでは?)
ジャンプで連載している絵が等しく才能に溢れているわけではないし,高野文子しりあがり寿は部数でみたら,ジャンプに連載されている単行本の何十分の1・何百分の1(下手したら何千分の1)程度しか売れていないかも知れませんが,才能があり,絵のうまい人たちであることは紛うことなき事実です.

>muda氏
「そもそも原画家の方々はあなたなんかに評価してもらう必要性もない」
>通りすがりの業界人氏
それはそうですが、あなたの描く絵は商業的に全く通用しないヘボ絵だということもお忘れなく。

?????
このどちらも意味不明です.何故ここで私自身への攻撃になるのかよくわからない.一応通俗的な指摘として聞いておきますが.

>梯子氏
着色方法の王道みたいなのがあるんですが、それはバージョンに左右されるような手法ではないからです。
(中略)
原画さんが興味を持っていない云々ではなく、純粋に作業を同時進行させ回転を早めるためでしょうね
(中略)
少なくとも私は「原画以外興味ない」という思考をもった原画家さんに出会った事がありません。

「着色方法の王道」というものに従う絵師はおそらく,「安易にツールを使って個性のない塗になってしまっているよね」と嘆かれると思われます.
「回転を早めるため」に他人(アシスタント)の絵を使わなければいけない状態を嫌う人も多いです.特に「絵に興味がある人」にそういった傾向が強いと思っています.
「原画以外興味ない」というか「(ファインアート的な意味で)絵に興味がない」んでしょう.