爆発

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51229051.htmlが面白かったのでまとめつつ参加(筒井で).

小説

「後ろで大きな爆発音がした。俺は驚いて振り返った。」

ケータイ小説

「ドカーン!私はふりかえった。死んだ。」

ラノベ

「背後から強烈な爆発音がしたので、俺はまためんどうなことになったなぁとか、そういや昼飯も食っていないなぁとか色々な思いを巡らせつつも振り返ることにしたのである。」

山田悠介

「後ろで大きな爆発音の音がした。俺はびっくりして驚いた。振り返った。」

村上龍

「後ろで爆発音がした、汚い猫が逃げる、乞食の老婆が嘔吐して吐瀉物が足にかかる、俺はその中のトマトを思い切り踏み潰し、振り返った。」

佐藤藍子

「最初から爆発すると思ったので振り返りました」

古館伊知郎

「仮に爆発があったとしても、何がいけないんですかねぇ?」

柳沢敦

「急に爆発が起きたので」

みのもんた

「どうなのよみなさん? もうね、爆発してもらいたいね」

福本伸行

「関係ねえ 爆発なんか関係ねえんだよ‥‥‥‥‥!オレだっ‥‥! オレだっ‥‥‥!オレなんだっ‥‥‥! 肝心なのはいつも‥‥!(ざわ‥‥ざわ‥‥)」

久米田康治

「爆発・・・・ 爆発ねえ・・・・。この程度で爆発ですか!世の中には、もっと恐ろしい爆発が存在するのです!」

久保帯人

「爆発…だと…?」

岸本斉史

「これほどの爆発とは…たいした奴だ」

荒木飛呂彦

「爆発など無駄無駄無駄無駄ァアアアアアアアア!!URYYYYYYYYY!!」

英語の教科書

「Q:この音はガスが爆発したのですか?
A:いいえ、爆発したのはトムです。」

雄山

「この爆発を作ったのは誰だあっ!」

カズマ

「俺はこの爆発に反逆するっ!!!」

尾田

「  ド  ン  ! 」

ルー

「藪からスティックにエクスプロージョンするなよー、カッ!」

車田

「BACOOOOOOM」
「なっ、なにィーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「ば、ばかなァーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「あ、あの爆発はァーーーーーーーーーーーーーッ!?」
「ま、まさか、あの……」

宮下あきら

「BACOOOOOOM」
「なっーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「ば、ばかなーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「富樫ィーーーーーーーーーーーーーッ!?」
「この技を目にする日がこようとは……」
「知っているのか雷電!?」

夢枕獏

ぞわり
背後で起こった爆発に、俺の肉の内に高圧が生じる。
「近いな」
呼気を吐くように呟く
「ほう?」
目の前を歩く、岩の様な男が振り向く。
洗い晒しのTシャツとジーンズの無造作な格好が不思議と似合っていた。
「行くか?」
「ふふん、行こう」
「行こう」

そういうことになった

村上春樹

「あまりに唐突なことだったので、
僕はそれが爆発だということに気づくのにしばらくの時間を要した。
目は見開き、喉は一瞬で乾いた。
その出来事はまるで春の午後に無数の客船が一斉に汽笛を鳴らしたみたいに突然だった。
衝撃波というより、岩のように強い棍棒ゴリラが僕の背中を思い切り叩いたというほうが正しいのじゃないかくらいに思えた。
『でも』と僕は思った。
『それはついに来たのだ。』
わかっていたことじゃないか。
何度も練習したかのように、僕は何気なく振り返った。
そして声をかけた。
『やあ。そこにいるんだろ?』と。」

村上春樹

「後ろでシュワルツシルト・アルフィエーリの文章を思わせるような繊細な爆発がした。ステンレス・スティールの上にあるライト・スタンドとペーパー・クリップをクローゼットにしまいガソリンの味がするコーヒーを飲み干し後ろを振り返った。やれやれ、と僕は思った。」

ドストエフスキー

「そしたら、後ろで大きな爆発音がしたんですよ、ヘ!へ!」

大江健三郎

「後ろから大きな爆発音が聞こえた。女の膣がこすれるような音だった。こいつは、勃起させる!」

J.D.サリンジャーホールデン・コールフィールド

「後ろからインチキ臭い爆発音が聞こえたんだよ。僕は振り返ろうとしたんだけど、そんなことをしたら僕はげえげえ吐いてしまうよ。爆発音の十中八、九は反吐が出るようなカスなんだぜ、本当に。」

星新一

「おめでとうございます まことにけっこうなことで」エヌ氏が振り返ると愛想笑いを浮かべた小柄な老人が立っていた。
その声を聞きエヌ氏はため息をついた。
「やれやれ、なんてことだ。あれほど苦労したあげく手に入れたのが、のろわれた爆弾とは」