組曲はやはりすごかった

せっかくだから台湾人258人で一緒に組曲『ニコニコ動画』を歌ってみた! - ニコニコ動画
はじめまして、台湾 中央大学からの中央動画社(アニメ部)です。そのビデオは2007年10月14日の歌謡祭の映像です。

オタク文化は海を越えて普及していることは前から知っていたが,こんな形で目の当たりにできる日がくるとは思っていなかった.ネットという発表の場を手にいれ,時間的・空間的制約がなくなり,高速インターネット網の整備と,アプリケーション・PCの性能・操作性の向上よって表現することの敷居が低くなった結果,国や文化や思想や言語なんかを超えた一体感を得ることができたのは本当にすごいと思う.
表現者社会になって,表現の質が落ちるとか,2chの書き込みなんかは便所の落書き以下だとか,そういったことを言われたりすることが多いけれど,ここまで大きなムーブメントになった組曲『ニコニコ動画』を生み出せたネットは,もう胸を張ってもいい
表現者社会やすべてを共有してゆこうとするネット社会に対してネガティブに捕らえる人々には決して超えることのできなかった国や文化や思想や言語の壁を悠々と越えて行けたのだから.

ネット信奉者の狂言

彼らがどれだけネット社会に対して警告を鳴らしたり,反意を表明したりしても私たちはもう歩みを止めることはできない.
何故なら私たちは政治家やジャスラックや私利私欲のために悪知恵を働かせる会社などなど…つまり既存の社会の限界を感じているからだ.彼らにいくら倫理や信念や道徳を説いたって,法律や制度を良くしてみたって一向に改善される見込みがなかったし,生き易い社会や胸を張って自慢できる国や誰からも尊敬されるような会社はついに現れることがなかった.
梅田氏なんかは現実世界に不満を感じていたり,認められていない…リアルで充実していない若者がネット社会には多く,リアルで充実した人間関係や社会に貢献できる立場を持っている年配の方はネット世界を必要としていない,なんてことを言っていたが,それは半分当たっているが半分間違っているように思う.


ネットにいる若い世代は少なからず既存の社会の限界を感じているだろう.既存の社会(これは資本主義だとか法律だとか会社だとか)が始まってから,今まで数限りない試行錯誤を重ねてきたし,私たちが生まれてきてからも,その試行錯誤を数多く見てきた……が,そのほとんどが不毛な結果に終わった
未だに政治家は何をやっているのか怪しい職業だし,大手放送局が平気で偏向しまくった放送を堂々とやっているし,破綻寸前の年金問題も全く先が見えてこない.
ある人はそういった社会でも,問題を見つけて解決して,どうしようも無い問題でもどうにかクリアして行かなければならないし,そのために自分のやるべきこと,社会の役に立つ努力をするべきだ…と,いうだろう.

しかし私たちの目の前には,政治家や怪しい放送局に代わる集合知があり,既得権益にしがみ付き私腹を肥やすために怪しげな商品を作る会社や,べらぼうに権利を振りかざす組織の代わりにオープンソースでものづくりをする変わり者たちがいるのだ.


上で紹介した動画を見ていると,大げさに言えば,世界平和だって実現できるかもしれないような,一体感やパワーを感じてしまう.


とにかく,最近ダウンロード違法化だとか,TBSだとか,Google八部だとか,嫌なニュースが多いが,ネット社会の可能性だけは守ってゆかねばならない…そう思う.