はてなスターに対しての言説そして今後

はて☆すた」なんて阿呆っぽい愛称が付いている「はてなスター」について考えようかと思います。(タイトルの横にある★がそれです↑)
はてなスターとは - はてなキーワード
ブログをいっそう楽しくする「はてなスター」をリリースしました - はてなダイアリー日記
上の記事のコメントには 『他人のブログに付けた星を消せないことは良いとして、自分のブログにつけたものくらい消せるようにしてもらえないでしょうか? もしくは自分のブログには付けられないとか。』とか
『同じく消す機能が欲しいです。というか当然実装されてからリリースされているものだと思いますよ、フツー。』とか
『こんな機能いらないよ。もうすこしできる子かと思ってたのになあ。』とか
『これぐらいの酷評は織り込み済みで、新機能をユーザに無理矢理押し付けたのですね。独りよがりもほどほどに願いたいです。まずは、頼んでもいないものは引っ込めてください。 で、デフォルトはオフで再リリースしてください。』とか
『こんな機能つけるぐらいなら、コメント承認制の機能を早く作ってもらえませんか?必要な人だけが選択できるようにしてほしいです。私にとっては不要で迷惑です。』等など、とにかく酷評がすげー数寄せられてる。*1


逆に肯定的な立場で
2007-07-11のように、この機能に対してポジティブに受け止める人や
はてなスターについてあれこれ考察 - 花見川の日記のように、ユーザ側からの視点ではてなスターの使い方は「mixiのあしあと的使い方するのが最も正解に近いはず。」だとしている人や
はてなスターを自分につける、とかの用途 - O-Lab +Ossan Laboratory+のように、はてなブックマークの持つ「内輪エントリ」という問題を解消するために「はてなスター」を使うのではなく、他の可能性を示している人や
ernst@hatenaのように、『SNSとブログの中間的な使い方が出来るところに新たなニーズを見出したということではないかと思います。』と分析している人等、たくさんいらっしゃいます。
私もどちらかといえば肯定的な立場をとりたい。

興味の可視化

はてなスターではブログだけに留まらず、広くインターネット上でのコンテンツに対する「興味の可視化」に取り組んでいきたいと考えています。はてなの新サービスリリースについて - はてなダイアリー日記

はてなブックマークの”人気のある記事”、”良い記事”、”面白い記事”であるという価値判断を「はてなブックマークの数」を計算することで求めようという試みは、その価値判断の信頼性(ネット上に不特定多数無限大存在する人々を信頼したら、本当に”良い記事”だけが選定されるのか?という問題)を確かめる前に、『内輪エントリ(エントリも内輪の中にいる人なら面白いのだけど、関係無い人間にとってはちっとも面白くないわけで「なにこの衆愚化」みたいな話)』という問題が生じた。ので、「はてなスター」が導入されたのではないか?(はてなスターについてあれこれ考察 - 花見川の日記)と考えるならば、当然「はてなスターの数」で”面白い記事”や”良い記事”という価値判断をするのだろう。
そして

コメントの中に、☆を消したい、というご要望を多く頂いておりますが、当面☆を削除する機能はつけずにいこうかと思っています。
ブログのエントリーは次々に流れていきますし、挨拶のようなものであるとお考え頂ければ幸いです。
☆を消す機能について - はてなスター日記*2

にあるように、「挨拶」の代わりとして「はてなスター」が利用されたとしたら、はてなブックマークより多くの記事に、そしてmixiの足跡より”意味のある情報(興味があるという情報)”を得ることができることとなる。
ならば、今流行のパーソナライゼーション*3を実現できるのではないだろうか?*4

パーソナライゼーション

例えば『あなたがスターを送っている複数の記事に、同じようにスターを送っている複数の人間が、同じようにスターを送っている記事は、あなたと関連があるはずである』という予想にしたがって、”お勧め記事”なんかを表示させることができるのではなかろうか?また『あなたがスターを送った複数の記事のカテゴリや言及しているキーワードが重複した場合、そのカテゴリやキーワードにあなたは興味がある』という個人の興味を分析することができる。*5

記事内容の判断

さらに、上記のような”個人の興味”が分析できたら、『ある同じ興味を持っている複数の人間が、ある記事に同じようにスターを送っている場合、その記事は”ある興味”についての記事である』という判断ができる。今までは記事の作者が勝手にカテゴリに分類したりしていたが、”はてなスターの関連”によってカテゴリに分類できるようになる。


Web2.0は集権主義を嫌い、ネット上に不特定多数無限大存在する大衆を信頼する。ならば、記事の分類も、記事を書いた作者が行うのではなく、大衆が行う方がよりWeb2.0的だ。

*1:引用をしっかりしたほうがいいのかな?

*2:結局つけたらしいけど

*3:「何かを個々人向けにカスタマイズすること」

*4:トラックバックやコメントでは数が圧倒的に足りないし、はてなブックマークもそう多くはない。はてなスターは一日10個や20個平気で送るようになるはずなので(挨拶の代わりになれば)、情報量が圧倒的である。

*5:googleページランクみたいに分析してもいいんじゃないだろうか?