クール・ジャパン

http://www.hirokiazuma.com/archives/000307.html
盛り上がってるみたいですね〜
http://d.hatena.ne.jp/kagami/20070705
ちょっとだけ - finalventの日記
うわ、なにその原稿料 - 深町秋生の序二段日記

問題の「http://plaza.bunka.go.jp/museum/beyond/vol1/」を読んでみたのですが
う〜ん、原稿料高すぎだろ?とか「文化庁メディア芸術プラザ」もこんなミミッチイ修正ならするなよ!とか東浩紀も中々に大人気ないですな(いい意味で)とか言う前に…内容が理解できません。
先ず、クール・ジャパンという言葉を知らない。クール・ブリタニアももちろん知らないし、ダグラス・マグレイも知りませんでした(勉強不足で申し訳ない)。ので、ちょこっと調べてみましょう。


クールブリタニアとは
1990年代後半のイギリスで作られた造語で、『海外から見た「老大国、老朽化、衰退、失業、曇天、退屈」といったイギリスの根強いイメージが海外からの経済投資や優れた才能の移住に悪影響を与えており、現実にイギリスで起こっている「若い才能による文化の活況、サービス業の発展、多様な民族の共存」といった現象がほとんど知られていない』ので、『今後のイギリスは「クール・ブリタニア」を国家のブランドイメージ』とし、『クリエイティブ産業によって、イギリスから先端文化や人気を博するポップカルチャー、世界の将来を規定するような画期的な研究を発信し、世界に「クール・ブリタニア」のイメージを広め』ようとする政策であり考え方で、2000年代には『流行語としての「クール・ブリタニア」は完全に死語と化した』そうである。クール・ブリタニア - Wikipedia


ダグラス・マグレイの『日本のグロス・ナショナル・クール』とは

日本の経済はバブル崩壊後挫折しているが、アニメや漫画、キャラクター・グッズなどそのポップカルチャーは世界に広がっており、日本は経済指標(GNPなど)では計測できないソフト・パワーを発揮している。ソフト・パワーをもとにした世界の質的変化は国民総生産ならぬ「国民総クール」というような指数で考えるべきであり、日本はその点でアメリカも無視できない力を持つ、という。ただし、日本のポップカルチャーの理論化や世界への英語での発信などの不足、そして国家ブランド戦略の不在によりポップカルチャーの広がりには障害があり、また日本自体のブランドイメージは貧困なままである
[中略]
(一般的な日本のイメージは、相変わらず「抑圧的・画一的・閉鎖的・男性優位」など実際の日本とはかけ離れた姿であろう。)
クール・ブリタニア - Wikipedia

という考え方らしい。


なるほどなるほど、で、東浩紀はこのクールブリタニアに習って、クールジャパンという政策を国が打ち立てたのにイライラしているのかな?それともクールジャパンの内容の薄さにイライラしているのかな?
前者だとしたら、別に他の国で、ある程度成功した政策を真似ることはよくある事だし(郵政民営化もそうでしょう?)
後者だとしたら、クールジャパンの内容に少しは触れていただかないと、クールジャパンが何やってるのか知らない私には、どこがどう『足下にも及ばない』政策なのか解りません。


内容が解らない事には、『日本のポップカルチャーは高い競争力をもっている(東浩紀)』けれど、『国家ブランド戦略の不在によりポップカルチャーの広がりには障害があ(ダグラス・マグレイ)』り、『コンテンツ産業の一部はすでに衰え始めているようにも見える(東浩紀)』。だからクールジャパン政策で、国家ブランドを確立しようとしているように見えるから、誠に結構なことのように思えます。


もちろん私も本質的に反体制な考え方をするので、クールジャパンがマトモな政策をしているとは思えないわけですが
しかしそれでも、イマイチ要領を得ない記事だったように思えます。



参考
クール・ブリタニア - Wikipedia
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C394170269/E382880148/index.html
経営ゼミナール: クールジャパンの背景
http://www.kanshin.com/keyword/1050789
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