漫画史を語る(7):一条ゆかり
プライド 1 (1) 一条 ゆかり (2003/08/19) 集英社 この商品の詳細を見る |
1968年に「雪のセレナーデ」で第1回りぼん新人漫画賞に準入選受賞と共にデビューし、当時の少女漫画界をどんどん変えていった漫画家の一人。いしかわじゅん曰く、弓月光、一条ゆかり、もりたじゅんら”りぼんグループ”が24年組とは別の意味で少女漫画界の王道を変えていったとしている。
事実、その時から男性も少女漫画を読むようになり、読者層の拡大が徐徐に行われていった。
旧世代の少女漫画と違う部分は”劇画”の手法を取り入れたところにある。テーマのとり方や、お話の作り方もそうであるが、男性読者にも一条ゆかりの漫画が好まれるのはそういった手法的な部分にも原因がある。
一条ゆかりのアシスタントからは後に有名になる漫画家が多数でている。以前別冊コーラスで『私たち、一条ゆかり派 』という特集が組まれ、ラインナップには松苗あけみ・矢沢あい・吉住渉・石井まゆみ・わたなべまさこ・大江千里・aiko・榎本ナリコ・原哲夫・藤沢とおる・萩原一至・きたがわ翔・徳弘正也・北方謙三らがクレジットされていた。