グレンラガンのあしたのジョーに対するオマージュ

天元突破グレンラガンあしたのジョーを意識して作っていることは既によく知られていることだろうと思う。
天元突破グレンラガン今石洋之中島かずきインタビュー第1回 ロボットアニメにはドリルが必要だ!!(http://www.style.fm/as/13_special/mini_070412a.shtml)で監督自身が

中島:要するに僕達が子供の時に観ていたような、ああいう熱い、面白いアニメをやろうというのがあったんです。だから、打ち合わせで2人で話をしていると、出崎(統)アニメの話になるんですよ。
今石:(笑)。話題が『あしたのジョー』になっていくんですよね。
── ああ、それで1話にブタが出てくるんだ。
中島:そう! 流石ですね。
今石:流石です(笑)。そこは突っ込んでいただかないと。ウハハハ(笑)。

なんてコメントしている。
ならば、GAINAXが『あしたのジョー』にオマージュを捧げるという前提で考察し、グレンラガンのこれからのストーリについて、いくらか予想できるのではなかろうか?
(『みどりのマキバオー』も『あしたのジョー』を意識して作られていた作品であったため、展開が予想できた。)

私は今回、以下の2つを中心にして今後の展開を読み解いてゆきたい。

  • カミナと力石の役割が似ていること
  • 白木葉子とヨーコの名前が一緒であること

(カミナと力石の役割が似ているのは”主人公を導く師”であり,”主人公の良き友・良き理解者”という点で、である。1)
(ヨーコの場合は性格や資質が今のところ違うので、名前を同じにしジョーを意識したことを匂わせている。カミナの場合は物語上の役割というもので、ジョーを匂わすことができているので、名前を似せる必要性がなかった。)

この2つから導き出されるグレンラガンのこれからのストーリは以下の3つ

  • カミナが死ぬであろうということ

(シモンを青年にするための捨石としての役割)

  • ヨーコはカミナに惚れるであろうということ
  • カミナの死後、シモンに乗り換えるであろうということ

この予想は以外に的を射ているようだ。
少なくとも『カミナが死ぬ』ことに関しては確実であろう。
なぜならば、第一話の最初で主人公の将来(ハーロック姿)を描写したとき、カミナらしき人物の影はあったが、声優が小西さんではなかったからだ。(主人公は柿原のままであったにも関わらずだ)

注釈

(1):丈をボクシングに向かうよう嗾けたのは力石であったし、丈の”真っ白に燃え尽きる”という思想を最初に体現して見せたのは力石。