評論

オープンソースがオタク文化に齎す可能性

Web2.0とオタク - WebLab.otaでも示唆していたが、今回はオープンソースという現象がどのようにオタク文化と関わりあっているのかをお話します。 オープンソース現象 オープンソース現象とはオープンソース(OSS)とは - IT用語辞典にあるように ソフトウェ…

クール・ジャパン

http://www.hirokiazuma.com/archives/000307.html 盛り上がってるみたいですね〜 http://d.hatena.ne.jp/kagami/20070705 ちょっとだけ - finalventの日記 うわ、なにその原稿料 - 深町秋生の序二段日記問題の「http://plaza.bunka.go.jp/museum/beyond/vol…

アマゾンの罪 オタク達の知的興味範囲の減少

Amazon.co.jp ヘルプ: おすすめ商品について アマゾンには「おすすめ商品」というものを表示させる機能がある。これはユーザの購入履歴やどんな商品をショッピングカートに入れたか?やクリックしたか?といったデータをサマリーして、ユーザの好みを分析し…

BSアニメ夜話 「ゲーム的リアリズムの誕生」

『母をたずねて三千里(監督:高畑勲)』以外『装甲騎兵ボトムズ(監督:高橋良輔)』、『時をかける少女(監督:細田守)』、『番外編精霊の守り人(監督:神山健治)』は見ました。 やはりBSマンガ夜話と比べて内容的に薄かったけど、今回は筒井康孝先生が…

サービスとしての物語2

前回『サービスとしての物語〜変質する物語〜』で「涼宮ハルヒは作品(物語)としてのインターフェース(API)を数多く、そして自由な状態で公開しているからこそ人気になった」という結論を出したが、題名の「サービス」について言及しなかったので、今回は…

サービスとしての物語〜変質する物語〜

先の”Web2.0とオタク”で「現在のオタク表現は受動的な作品の享受者とは別に能動的な表現者が存在し、かつその表現者を積極的に巻き込んでいくことが重要になっている」ことについて説明したが、これはオタク的な物語の質の変化についても示唆的だ。従来の物…

Web2.0とオタク

Web2.0について詳しいことは以下のURLを参照してください。 http://www.sophia-it.com/category/web2.0.jspWeb2.0の本質は[中略]「ネット上の不特定多数の人々(や企業)を、受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者として認めて積極的に巻き込んでい…

ロングテールで考えるオタクたち

「インターネットと親和性の強いオタクたちもやはりロングテールの影響下にあるのではなかろうか?」という考えをここに書きます。ロングテールについて説明するのは面倒なのでwikiを参照してください(ロングテール - Wikipedia)。何故オタクがインターネ…

こうの史代『夕凪の街 桜の国』の演出

今更感はぬぐえないが、こうの史代の『夕凪の街 桜の国』について書きたい。 第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞をダブル受賞したこの作品はいうまでも無く名作だ。 これが発表された2004年ごろは、どこでも大絶賛され…

らき☆すた・ハヤテ・グレンラガンのパロディの違い

今期はパロディ色の強いアニメが多数放送されている。 『らき☆すた』や『ハヤテのごとく!』は当然だが、『天元突破グレンラガン』、『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』、『大江戸ロケット』や『アイドルマスター XENOGLOSSIA』なんかにも、意図的な…

CLANNAD論争 in BBS

CLANNADは名作ですよ。2007/02/02(Fri) 01:07:06 No.1314 >やらなくてもいいかもしれん.マジで長い. この発言は誤解を招くから俺が補足します。>これに関しては貶す側 これについても。CLANNADは98.5%の人が支持しています。 ヴァルは1.5%しかいない少数…

京都アニメーションは本当にすごいのか

○私は最近頓に使われるようになった「京アニクオリティ」という言葉に疑問を感じるものであります. ○「京アニクオリティ」という言葉の使い方に疑問を感じるものであります.○京アニクオリティという言葉は京都アニメーションの作ったアニメを賞賛するとき…

思いつき暦

1 はじめに 今回は少し思うところがあって書き始めた. 思うところというのは中身の話しではなく,文体そのものについてである. 今まではどちらかというと堅苦しい文体,評論的な文体を目指していたわけだが,その趣向を変えてみることに相成ったのだ. 別…

ハーレムラブコメ

1 はじめに 今回のレポートは2001 年から2003 年までの原作付のアニメに対する評論ということなので,それほど遠い昔の話ではなし,およそ振り返ってみることにした. が,かなり偏った作品のラインナップしか記憶に残っていなかったのは,私だけではないは…

なかよしアニメから考察するプリキュア

1 目的 2004年2月1日日曜8:30から放送が開始された「ふたりはプリキュア」について“なかよしアニメ”という視点から検証し、プリキュアの歴史的な位置やその傾向などを提示していこうと思う.ではまず「なかよしアニメ」の概要を少し説明しよう. 2…