2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

評論本紹介(2)

ライトノベル「超」入門 ライトノベル「超」入門 ソフトバンク新書新城 カズマ (2006/04/15)ソフトバンククリエイティブ この商品の詳細を見るハリウッドはなぜ強いか ハリウッドはなぜ強いか赤木 昭夫 (2003/10)筑摩書房 この商品の詳細を見る米沢 嘉博 マ…

メタ

広義に、何かを取り込んだ何か、何かについての何か、といったものがメタと呼ばれる場合がある。たとえば、Wikipediaの記事一覧の一覧などはメタ的なものの一つだろう。情報理論では、情報に付加されるそれ自身に関する情報がメタデータ(メタ情報)と呼ばれ…

評論本紹介(1)

大塚 英志 定本 物語消費論大塚 英志 (2001/10)角川書店 この商品の詳細を見る現在のオタク文化評論で最も引用されることの多い本だと思う。 信じるかどうかは兎も角として、読んでおかなければならない本。 キャラクター小説の作り方大塚 英志 (2006/06)角…

漫画史を語る(8):つげ義春

ねじ式つげ 義春 (1994/12)小学館 この商品の詳細を見る救いようのない厭世的で虚無感または虚脱感を訴えた作風の漫画(『無能の人』シリーズなど)や『ねじ式』『ゲンセンカン主人』に代表されるようなシュールレアリズム風の漫画を得意とする。このことが…

5月23日

日産発のパワードスーツマッドハウス2作品 ハリウッド実写映画化交渉中(5/23)「シュレック3」オープニング週末興行 アニメ歴代1位に(5/21)コナミ 売上高過去最高の増収増益 遊戯王も堅調(5/22)国際漫画賞:「漫画好き」の麻生外相肝いりで創設へ世界初…

漫画史を語る(7):一条ゆかり

プライド 1 (1)一条 ゆかり (2003/08/19)集英社 この商品の詳細を見る1968年に「雪のセレナーデ」で第1回りぼん新人漫画賞に準入選受賞と共にデビューし、当時の少女漫画界をどんどん変えていった漫画家の一人。いしかわじゅん曰く、弓月光、一条ゆかり、も…

漫画史を語る(6):水木しげる

墓場鬼太郎 (4)水木 しげる (2006/11)角川書店 この商品の詳細を見る『ゲゲゲの鬼太郎』、『河童の三平』、『悪魔くん』などの妖怪が出てくる話を創った。 「カラカサお化け」や「砂かけババア」などの妖怪を絵として明確に表し(もともと口伝されているもの…

漫画史を語る(5):鳥山明

ドラゴンボール―完全版 (31)鳥山 明 (2004/03/04)集英社 この商品の詳細を見る1978年、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に掲載の『ワンダー・アイランド』でデビュー。 1980年から『Dr.スランプ』の連載を開始する。後にこの作品はアニメ化される。鳥山明は、…

漫画史を語る

漫画を語る上で知っておくべき作家・作品を紹介する。漫画史を語る系譜やジャンル・テーマ・手法などに着目した漫画史を載せる予定。準備中です。作家・作品で語る漫画史を語る上で外す事のできない作家・作品を紹介する。・漫画史を語る(1):白土三平・漫画…

漫画史を語る(4):黒田硫黄

セクシーボイスアンドロボ1黒田 硫黄 (2001/11/30)小学館 この商品の詳細を見る黒田硫黄について語られる時には、ダイナミックなストーリー展開やマンガの構成力やリズム、絵の魅力などが評価されるのが常である。『茄子』での自転車競走の描写は宮崎駿も絶…

漫画史を語る(3):あずまきよひこ

あずまんが大王 (1)あずま きよひこ (2000/02)メディアワークス この商品の詳細を見るもともとはパイオニア系列のOVAなどでイラストやパロディマンガを描いており、知る人ぞ知る漫画家であったが、1999年からコミック電撃大王に連載の4コマ漫画『あずまんが…

漫画史を語る(2):吾妻ひでお

ときめきアリス―定本吾妻 ひでお (2006/06)チクマ秀版社 この商品の詳細を見る1969年にデビューし、SF・ロリコン色の強いマニアックな不条理ギャグ漫画を描く。1970年代後半に一大ブームとなり、オタク文化に大きな影響を与えた。2005年に発表した自伝的作品…

漫画史を語る(1):白土三平

忍者武芸帳―影丸伝 (7)白土 三平 (1993/12)小学館 この商品の詳細を見るプロフィール 劇画家:白土 三平(しらとさんぺい) 本名:岡本 登(おかもと のぼる) 誕生日:1932年(昭和7年)2月15日(現年齢 75歳) デビュー:1957年8月(25歳/作品 「こがらし剣…

マンガ・アニメ会社の平成19年3月期の決算(まとめ)

アニメ!アニメ!に掲載された ・マックガーデン ・GDH ・サンリオ ・東映アニメーション ・ジェネオンエンタテイメント ・トムス・エンタテインメント ・バンダイナムコホールディングス の決算一覧。5月16日に発表されたマンガ出版社マッグガーデンの平…

カミナの告別式

前回「グレンラガンのあしたのジョーに対するオマージュ」で予想したとおりにヨーコはカミナに惚れました。 そしてカミナが死にました。 (早かったな〜カミナ死ぬの…ちょっと早すぎな感じがするけど)それにしても、あまりに『あしたのジョー』の展開をなぞ…

真下耕一監督なのに、何故『エル・カザド』は面白いのか?

あの真下耕一監督作品である『エル・カザド』が、何故面白いのか?不思議でしかたがない。 私の真下体験はタイラーあたりからになるため、押井守らと共に「タツノコ四天王」と呼ばれ、カリスマ的扱いをされていた頃の記憶はない。 この記事を読んでいる人の…

5月19日

JASRAC大賞に「ハウルの動く城」 国際賞は「名探偵コナン」(5/17)ニコニコ動画有料化のお知らせ第17回『天元突破グレンラガン』は凄く凄く凄い……!!(その1)PS3の週間販売台数、ついに4桁突入、他【漫画】 ジャンプ編集長「新人にヒットでねえな。」「こ…

美少女ゲーム売り上げランキング(2006・2005・2004)

美少女ゲーム年間販売本数ベスト10 (http://www.alles.or.jp/~syaran/marimo/best10.htm) 美少女ゲーム売り上げランキング (http://d.hatena.ne.jp/REV/20060524/p8) (http://temple-knights.com/archives/2007/01/2006-hentai-game.html) PC-NEWSに…

5月15日

「リボルテック セイバー 驚異のメガヒット」 10万個以上売れたみたい あずまんが大王より前にこんな絵が出てきた漫画があれば教えてください。ウィーヴ 19年12月期第1四半期 赤字スタートに(5/14)ジェネオンエンタテインメント 07年3月期売上高277億円に…

データベース消費

「データベース消費」とは、東浩紀が『動物化するポストモダン』で提唱した”90年代のオタク系文化における消費行動”の一つ形。筆者曰く、近代からポストモダンへ→物語消費(80年代)→データベース消費(90年代)とオタク系文化は推移した。オタク系市…

電脳コイルの凄さ:スタッフ

2007年5月12日(土)6時30分より、NHK教育テレビにて放送が開始されるテレビアニメ『電脳コイル』。『新世紀エヴァンゲリオン』や『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』などに参加したアニメーター、磯光雄の初監督作として注目を集めている作品である。(期待…

アニメDVD売上ランキング(暫定版) (14位〜01位)

このデータは「2006/04〜2007/03放映開始アニメ DVD売上ランキング(暫定版) (14位〜01位)」を起こしたものです。 元の動画は売上ランキング動画詰め(アニメ・エロゲ・アニソン)にありますので参照してください。 動画のソースが不明なため信頼できるデータと…

ポストモダニズム

芸術・文化の諸分野で、近代主義の行き詰まりを打開しようとする動向のこと。建築やデザインにおいては、装飾の比重が高まり、過去の様式が自由に取り入れられるところに特色がある。脱近代主義。 機能性・合理性の追求に傾斜した近代建築を批判的にとらえ、…

こうの史代『夕凪の街 桜の国』の演出

今更感はぬぐえないが、こうの史代の『夕凪の街 桜の国』について書きたい。 第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞をダブル受賞したこの作品はいうまでも無く名作だ。 これが発表された2004年ごろは、どこでも大絶賛され…

売上ランキング動画詰め(アニメ・エロゲ・アニソン)

データとして参考にしてください。 売上本数など。ソースが不明なので参考にする程度がいいでしょう。参考:アニメDVD売上ランキング(暫定版) (14位〜01位)(下のランキングをテキスト化しました。)2006/04〜2007/03放映開始アニメ DVD売上ランキング(暫定…

5月12日

少年誌の宿命で消された超人関ジャニ漫画11日に単行本発売 いわゆるドリーム小説なのだろうか?第36回日本漫画家協会賞に『神聖喜劇』など(5/11)『時をかける少女』と『パプリカ』『パプリカ』5月25日より全米80館以上で公開クラナド:心に残る“感動系”…

手塚治虫文化賞・講談社漫画賞決定

手塚治虫文化賞 山岸凉子さん「テレプシコーラ」大賞受賞(5/10)「手塚治虫文化賞」を主催する朝日新聞社は、大賞をはじめとする第11回の各賞の発表を行なった。昨年発行した最も優れた作品を選ぶ大賞は、山岸凉子さんの『舞姫 テレプシコーラ』(メディア…

今期の面白いアニメを紹介する:『ぼくらの』

鬼頭莫宏の傑作漫画のアニメなのですが、この先の展開を知っている者にとってはたまりません。 ここ数年で一番面白かった漫画のアニメ化なわけだから見逃せませんね。 あまり作品を見る目が無い人は「作品性がすごい!」とか「設定がよく出来ている」とか言…

今期の面白いアニメを紹介する:『大江戸ロケット』

久しぶりに優秀なギャグアニメ登場です。 懐かしいキャラクターがいっぱい出てきて、そういう意味でも面白いし(みなもと太郎だわっ)、純粋にギャグだけでも面白い。 アニメが作られる過程を意識させるギャグが多く、最近漫画でも見なくなってしまった”メタ…

らき☆すた・ハヤテ・グレンラガンのパロディの違い

今期はパロディ色の強いアニメが多数放送されている。 『らき☆すた』や『ハヤテのごとく!』は当然だが、『天元突破グレンラガン』、『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』、『大江戸ロケット』や『アイドルマスター XENOGLOSSIA』なんかにも、意図的な…